小学校教諭

全教科オールラウンドに教える小学校の先生

小学校教諭

公立、私立の小学校で先生をする。学習指導要領に沿って授業計画を立て、生活と教科の指導を行う。音楽、図画、家庭科、体育などの専任教諭をおいている学校もあるが、原則として全教科を教える。授業以外にも授業の下調べや教材づくり、テストと採点、生活指導などやることは多い。

小学校教諭のやりがい

子どもが心も体も大きく変化する時期に、成長に立ち会うことができるのが小学校教諭にとっての大きなやりがい。小学校教諭は全教科を担当するのが一般的なので、担任するクラスの児童と常に触れ合うことができるのも魅力だ。また、公立小学校の場合、児童の学力は千差万別。勉強がわからなくて苦労している児童が自分の指導によって理解が進んだり、勉強する楽しさに目覚めたりすることも先生だからこそ味わえる醍醐味だ。

小学校教諭の就職先・働く場所

就職先は国公立・私立の小学校。最も多いのは公立の小学校だ。教員の場合は資格をもつ専門職ということもあり、1年目から担任を受けもつなど、経験にかかわらず責任ある仕事をまかされるのが特色。教職員の間で連携は取りつつも、自分なりのやり方を工夫できる余地が大きい仕事だ。なお、授業はもちろん、教材の準備、保護者への対応、児童間のトラブルの解決、クラブ活動の指導など、やるべき仕事は非常に多い。数年ごとに同じ都道府県内のほかの小学校への異動もある。

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小学校教諭の将来の展望

少子化が進んでいるが、現場の人員不足もあり、今のところ小学校教員の採用は活発。今後はしだいにニーズも落ち着いていくとみられているが、将来も確実に必要とされる仕事であることに変わりはない。なお、日本は欧米諸国と比べて修士を修了している先生が少なく、今後はより高い専門性をもった小学校教諭が必要という議論もされている。動向に注目しておこう。

小学校教諭になるには

小学校教諭免許は、短大の子ども学科などを卒業すれば二種免許、大学の教育学部などを卒業すれば一種免許、大学の教育学研究科、教職大学院などを修了すれば専修免許が取得できる。どの免許でも就職は可能。一種免許で就職した後、働きながら、または休職して大学院で専修免許取得を目指す場合もある。公立校で働く場合には卒業年に自治体ごとに行う教員採用試験を受験し、合格すれば小学校教諭として採用される。配属される学校は自治体の教育委員会で決定される。

出典元:スタディサプリ進路

先生の声

教授に聞く、その資格の活かし方・マーケットニーズ

小学校教諭として今求められているのは、教育の技術・知識だけではなく、社会性をきちんと身につけた人。周囲の人達と上手くコミュニケーションがとれるような人が求められています。特に小学校教諭は子どもだけではなく、保護者との関係づくりも重要な職務。不登校やいじめ、保護者への対応など、現在の教育現場は難題を抱えています。また英語の正式教科化、アクティブラーニングの導入など指導要領もどんどん変化しています。常に変化する状況を察知しながら、柔軟に対応していける人材が必要とされていくでしょう。