お知らせ

【子ども発達学科】 小学校教育の今日的課題を学ぶ~ 外国人児童生徒への支援 ~

2022年12月07日

【子ども発達学科】2022年11月29日(火) 

 本学開講科目「子どもサービスラーニング(令和5年度より子どもフィールドワークⅢ)」は、授業参観や現場の先生の講話など通して、小学校現場での教育の今日的な課題について実践的に学びを深めています。今回は、各務原市教育委員会学校教育課の青井宏樹先生を講師にお招きして「外国にルーツのある児童生徒の実態と指導体制」のテーマで、日本語指導が必要な外国人児童生徒に対して学校や行政はどのように取り組んでいるかを各務原市の「日本語初期指導教室(Futuro教室)」の実践や、青井先生の教育委員会での対応経験をもとに学修しました。
 我が国における外国人児童生徒の現状や支援体制、Futuro教室での適応支援や日本語指導のための教材・カリキュラムの活用などを、実際の児童生徒への指導事例をもとに教えていただきました。学生からは「日本の学校で文化の違い、言語の違いもありつつ、不安を抱えながら学ぼうとする外国籍の児童が一定数いることが分かり、そうした子どもたちへの指導力なども磨いていく必要があると感じました。」「那加第二小では「日本語初期指導教室(Futuro)」を開き、日本語を話せない外国人児童生徒に日本語を教えている。学年の差はあまりなく、みんな必死に勉強している姿があった。そして、指導にも工夫がされていることが分かった。」「多文化共生の気持ちや態度は一人一人の意識が重要です。そうした態度を子どもたちにどのように教えるか、示すかは教育者の大切な役割だと感じました。」など、外国籍児童生徒への指導が学校教育にとって喫緊の課題であることを認識するとともに、これからの我が国の多文化共生社会創造の一翼を担う大切な営みであることを学ぶことができました。
 本学では、学校現場での実践力を高めるために、教職カリキュラムの通常の内容に加えて、学校に勤務すれば出会うであろう様々な課題についても具体的に学びを深める機会を設けています。

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